「文章を書いてみたい」と思いながら、何から始めればいいかわからないまま時間が過ぎていませんか?
文章を書く趣味にはいくつかのスタイルがあり、自分に合ったものから始めるのが長続きのコツです。小説を書きたい人でも、最初から物語を書き切る必要はありません。日記や短いメモは、文章を書く筋トレになります。この記事では、日記・ブログ・小説の3スタイルの特徴と始め方を紹介します。
日記——最もハードルが低い文章の習慣
日記のすすめ
文章を書く習慣がない人には、まず日記がおすすめです。読者がいない、うまく書かなくていい、毎日でなくていい——制約が一番少ない形式です。
書くことで頭の中が整理され、感情の記録になります。数年後に読み返すと、そのときの自分がリアルに蘇る貴重な資産にもなります。
日記の始め方
紙のノートで書く 手書きの日記は、書く行為自体が気持ちを落ち着かせる効果があるとされています。100円ショップのノートで十分です。
スマホアプリを使う Day One・Diaryなど、日記専用アプリはシンプルで続けやすいです。写真も一緒に記録できます。
書く内容に迷ったら 「今日あったこと」「今日感じたこと」「明日やりたいこと」の3項目だけで十分です。
日記が向いている人・向かない人
向いている人
- 誰にも見せたくない、自分だけの記録がほしい
- まず書く習慣をつけたい
- 気持ちの整理に使いたい
向かない人
- 誰かに読まれたい、反応がほしい
- 書いたものを形として残したい
日記でよくある挫折パターン
「毎日書かなければ」と思って途切れる 日記は毎日書く必要はありません。週に2〜3回でも、思い出したときでも、続けた期間の方が価値を持ちます。
「書くことがない」と感じる 何も起きなかった日は「何も起きなかった」と一行書くだけでいいです。書く量ではなく、書く行為を続けることが目的です。
ブログ——公開することで成長する
ブログのすすめ
「誰かに読まれる」という前提があるブログは、文章力が上がりやすいです。読者を意識することで「わかりやすく書く」練習になります。
趣味・日常・旅行・感想——テーマは何でもOK。継続することで自分の「書くスタイル」が育っていきます。
ブログの始め方
無料で始めるなら
独自ドメインで本格的に始めるなら WordPressを使う方法もありますが、まずは無料サービスで続けられるか確認してからでいいです。
ブログを続けるコツ
- 最初から完璧を目指さない :読まれなくていい、うまくなくていい。まず10記事書くことを目標にする
- テーマを絞る :「なんでも書く」より「〇〇についてだけ書く」の方が続きやすく、読者もつきやすい
- 定期的に投稿する :週1回でも月2回でも、ペースを決めて続ける方が習慣になりやすい
ブログが向いている人・向かない人
向いている人
- 誰かに読まれたい、反応がほしい
- 特定のテーマについて発信し続けたい
- 文章力を上げたい
向かない人
- 読まれないことにストレスを感じやすい
- 非公開で書きたい
- テーマが決まらない(→ まず日記から始める方が合うかもしれません)
ブログでよくある挫折パターン
「読まれない」でやめる ブログが検索に引っかかるようになるまでには時間がかかります。最初の3ヶ月は読まれなくて当然と思っておくと、気持ちが楽になります。
「ネタ切れ」になる テーマを広げすぎるとネタが続かなくなります。「自分が詳しいこと」か「自分が知りたくて調べたこと」に絞ると、ネタは意外と尽きません。
「うまく書けない」で更新が止まる 最初から読みやすい文章を書ける人はほとんどいません。書き続けることで少しずつ上手くなります。公開することへの恥ずかしさは、続けるうちに薄れていきます。
小説・フィクション——物語を作る楽しさ
小説のすすめ
「自分だけの世界を作りたい」という気持ちが強い人には、小説が向いています。キャラクターを作り、世界を設定し、物語を動かす——すべてを自分でコントロールできる創作形式です。
小説の始め方
まず短編から 長編を書こうとすると途中で挫折しやすいです。最初は3,000〜5,000文字の短編を書き切ることを目標にしましょう。「始まりと終わりがある話」を一本完成させた経験が、次への自信になります。
プロットを作るかどうか 書き始める前に展開を決める「プロット型」と、書きながら考える「行き当たりばったり型」があります。どちらが合うかは書いてみないとわかりません。最初はどちらも試してみることをおすすめします。
投稿サービスを使う
読者の反応があると、続ける動機になります。
小説を書き続けるコツ
- 毎日少しでも書く :1日100文字でもいい。書く習慣を切らさないことが大事
- 完成させることを優先する :途中でクオリティが気になっても、まず最後まで書く。直すのは後でいい
- 好きなものを書く :「売れそうなもの」より「自分が読みたいもの」を書く方が、長く続けられます
小説が向いている人・向かない人
向いている人
- 頭の中に物語やキャラクターのイメージがある
- フィクションの世界を作ることに興味がある
- 一人で長期間、同じ世界を育て続けられる
向かない人
- すぐに反応がほしい(小説は読まれるまでに時間がかかることが多い)
- 短時間で完結させたい
小説でよくある挫折パターン
「途中で書けなくなる」 プロットなしで書き始めると、物語の方向性を見失って止まりやすいです。行き詰まったときは「次のシーンで何が起きるか」だけ決めてから書き続けると動きやすくなります。
「最初から長編を書こうとして挫折する」 長編小説は経験を積んでからでも遅くありません。まず短編を一本完成させることを最初のゴールにしましょう。
「書いたものが気に入らなくて消す」 書いたものを消すのはもったいないです。別ファイルに「没原稿」として保存しておくと、後から使えるアイデアが出てくることがあります。
どのスタイルが自分に合うか
| 日記 | ブログ | 小説 | |
|---|---|---|---|
| 公開する? | しない | する | どちらも可 |
| 反応がほしい? | いらない | ほしい | あるといい |
| テーマ | 自由 | 絞る | 自由 |
| 一本の長さ | 短くていい | 500〜2000字 | 自由 |
| 向いている人 | 習慣をつけたい | 発信したい | 世界を作りたい |
どれか一つに絞らなくてもいいです。日記を書きながらブログも更新する、小説のアイデアを日記に書き留めるなど、組み合わせて使う人も多いです。
書くネタが見つからないときは
文章を書く趣味を続けるためには、インプットも大切です。日常のなかで「これは面白い」と感じたこと、読んだ本や観た映画の感想、気になったニュース——そういった素材がそのまま文章のネタになります。
インプットの増やし方については、創作者タイプのためのインプットガイドも参考にしてみてください。
また、書けない時期(スランプ)の対処法は創作スランプを抜け出すためのインプット術にまとめています。
文章を書く趣味は、道具がいらず、どこでも始められます。今日から、一行だけでも書いてみてください。